








目次
夫婦の離婚について決めるだけではない!調停ではどんな事をするのか
お互いに離婚の意思があるのかを確認する
離婚調停中に復縁できるのか、そのためにはどうすればいいのかといったところを知る前に、その離婚調停はいったいどんなことをするものなのか、というのをきちんと知っておかなければなりません。
離婚調停はいわゆるお互いが納得の上で離婚ができるようにするための話し合いです。
離婚においては揉め事が当たり前のようについてくるものですから、直接話すのではなく調停員を間に挟んで冷静に、そしてそれぞれの話を第三者として判断できる人を介しての話し合いを行います。
この話し合いにおいてはまずお互いのなれそめや結婚した経緯などについての聞き取りが行われ、なぜ離婚を決意したのかといった話の聞き取りが行われることが多いです。
家庭裁判所に離婚申立書を送り、それが受理されると1回目の調停が行われ、その後2回目の調停が開かれたのち、お互いの納得できる離婚内容に落ち着いたのであれば、そこで離婚調停は終了して正式に離婚が成立します。
しかし、この調停は2回目で終わるほどきちんとお互いが話し合い、納得している状態であるということはあまりなく、離婚が決まるまで3回、4回と調停を行う夫婦もいるのです。
それだけしっかりと話し合いが行われ、離婚の意思確認を取られ、調停が進んでいくようになります。
どちらかが納得していないのであれば離婚できないので、復縁を望んでいて離婚を拒否している配偶者がいるのであれば、離婚したくてもできない状態に陥るため、かなりの回数を経て離婚するか、もしくは復縁するかになるでしょう。
養育費や慰謝料の支払いについての確認
離婚の際に特にトラブルが多くなりやすいのが、養育費や慰謝料の支払いについてです。
離婚調停においては、この養育費や慰謝料の支払いに対してどう考えているのかというのもしっかりと確認されます。
養育費の額や慰謝料の額と支払いに関しては、離婚する決意を固めている夫婦であったとしてもかなりトラブルが付き纏いやすいもので、それぞれの考え方が全く違うのであれば、離婚調停を長引かせてしまう一因にもなりかねません。
月々いくら、子供が成人するまで、または大学に入るまでの費用としていくらいるのか、どちらに非があるからこそ慰謝料をいくらもらうのか、支払いはどのようにするのか、そうしたところをきちんと決めておかないと、後で払った払わなかったの騒ぎになりかねませんから、妥協することはできないのです。
そしてこの慰謝料を払う、養育費を払うまたは請求するといった話し合いにおいて、金額のすり合わせが特に大変になってくるでしょう。
払う側としては「こんなに払うのか」という感想を抱きやすいですし、逆に請求する側は「これくらいしか認められないの?」と不満を抱きやすくなります。
そのため、納得できる額に収まるまでがかなり時間を要することも沢山あるのです。
更にこの慰謝料や養育費の支払いを拒否する人もいるため、余計に泥沼にはまっていくなんてこともあり得るでしょう。
基本的に養育費に関しては、夫婦それぞれが払わなければならないものですので、離婚したとしても支払いの義務は生じるので必ず払わなければならないものです。
そして慰謝料に関しても相手にも非がある、証拠に違法性があるなどの特殊なケースである場合を除き、支払わなければならず、下手をすると給料などの差し押さえ、慰謝料の請求に対しての訴訟を起こされる可能性がありますから、拒否することによって多大なリスクを背負うこともあります。
だからこそ、離婚調停で時間をかけて話し合いに臨む夫婦が多いのです。
どうして離婚するのかの理由について確認する
離婚調停においては離婚する理由についてもしっかりと確認するようになります。
離婚の理由は夫婦によって異なりますが、調停において話を聞いてみるとそれぞれの証言が全く異なっている、原因がどちらにあるのかといった部分において聞き逃せないような違いがあることが多いです。
離婚の話し合い、調停が行われることになると夫婦によっては非常に感情的になったり、自身に責任はないと相手に押し付けるような言動が目立つようになる人もいます。
どちらに非があるのかを言い争ってしまい、当人同士ではきちんとした判断ができない状態に陥ることもあるからこそ、第三者として公平に話を聞いて判断を下す人が必要になるので、調停においては調停員が間に入るのです。
このなぜ離婚するのかの理由についての確認では、冷静に話すことができる人とそうでない人に別れます。
冷静に話すことができる人は練習している人、または一度離婚調停の経験があって何を聞かれるか分かっている人です。
実のところ、この離婚調停における聞き取りと言うのは基本的に冷静に、けれども納得してもらえる理由での離婚であるということを調停員の人に理解してもらわなければなりません。
調停員の人は夫婦それぞれを個別に呼び出して、二人の話を聞いたうえで判断します。
そのため、自身の主張に正当性があるということ、だからこそ自身の要求は正当なものである、または離婚の決断はお互いのプラスになる判断でもあるということをきちんと伝えたうえで、礼儀正しく行動し、調停員の人の心証を良いものにしていく必要もあるのです。
そのため、感情的にならないように先に担当弁護士の人と練習やリハーサルを行う人もいますし、以前経験したというのであれば今回は配偶者である異性がどのような話をするのか、自分はどんな話が来ても大丈夫なように準備ができるか、受け答えができるのかを考えたりして準備する必要があります。
離婚調停を申し立てられた時に夫と関係修復したいなら準備すべき事
復縁の合意を得られる糸口をつかむために弁護士と話しておく
離婚調停がどんなものなのか、どんなことをするのかがある程度分かったところで、離婚調停を申し立てられたときに夫と関係を修復したいという強い思いがあるのであれば、調停に望む前に、または離婚に妥協してしまう前に準備しておくことがいくつかあります。
そのうちの一つが、復縁の合意を得られる糸口をつかむために弁護士とよく話し合っておくというものです。
離婚調停ともなると、弁護士を雇って専門家にどう動くべきか、何をどう話せばいいのかというのを相談する人も多く、自分一人では対処できないことを対処してもらうことができるように準備をしておくことは珍しくありません。
同時に、自身の納得のいく離婚内容になるか、または離婚せずに復縁できるようにするということに関しても助力してもらうことができます。
離婚調停になると、場合によっては夫との面会のほか、電話やメールなどもすべて拒絶されて声を聴くこと自体ままならない状態になるケースもあるため、まずは復縁につながる糸口を離婚理由や調停の話し合いにおいて見つけることが先決になるでしょう。
この糸口がないまま復縁を希望したとしても夫は決して納得しません。
更に調停委員にも復縁を希望していると伝えたとしても、あまり良い印象を持ってもらえないでしょう。
なので、どんな糸口を今つかんでいるのか、又は何が糸口になるのかというのを考えるのと同時に、弁護士に復縁したい旨を伝えて相談に乗ってもらうことが一番です。
調停の場において何を話すべきか、どのように話すことで調停員の人の心に働きかけることができるのかというのを教えてもらうことができますので、まずは弁護士を探すと同時に復縁のための糸口を探ることが大切な準備になります。
調停委員を通じて調停の場で働きかけてみる
離婚調停が始まると、夫側とは簡単に会うことができない状態が始まることがあります。
調停外での一切の接触を禁止されてしまうと、相手と直接話すこともままなりませんので、調停の場で相手に働きかける必要があるのです。
その際に言葉を伝えてくれるのが、調停員の人になります。
お互いを呼び出して話をする際に、妻として復縁を強く望んでいるなどの言葉をきちんと伝えておくと、夫側の番になった際に「妻側はこう言っていましたよ」というような言葉でその内容を伝えてくれるのです。
その言葉を聞いたうえで離婚が正しいのか、離婚をそれでも求めているのかというのを夫側に問いかけてくれますから、第三者を介した伝言ゲーム形式の話し合いというような印象でいると自分が何を話そうと思うのかが自然と出てくるでしょう。
その内容を弁護士と吟味し、練習したうえで調停委員に話し、夫に伝わるようにするのが調停が始まった後に行うべき準備です。
この復縁要請を願う話を聞いて夫側がうなずいてくれるととても話が早いのですが、そう簡単にいかないからこそ離婚調停が起きているわけですので、まずはこうした働きかけをして「私は離婚を望んでいない、できるなら復縁したいと望んでいる」というのを知ってもらいましょう。
この復縁を望む言葉を調停員に聞いてもらい、夫に聞いてもらう機会があるか無いかで復縁できる確率は大きく変わります。
なぜ復縁したいのか、離婚を望まないのかといった理由を明確に話す必要はあるでしょうが、少なくとも夫側にまだ妻であるあなたからの好意は途絶えていないのだ、やり直したいのだという強い気持ちは伝わるでしょう。
理解してもらえるかは別ですが、まず自身の好意が途絶えていないことを知ってもらわなければ何も始まらないのです。
復縁を希望する行動とは真逆の動きをしない
離婚調停が始まったとしても復縁を望んでいるのであれば、準備や心構えとしてしっかりと自覚して動かなければならないことがいくつかあります。
その中でも特に重要になるのが、復縁を希望しているのに離婚しても構わないと捉えられかねないような真逆の動きをしないということです。
離婚調停が始まっていると、接触禁止などが言い渡されたり、その前に出ていくための準備をしろなどと言われて別居状態に陥ることが良くあります。
接触禁止を言い渡されているのであれば仕方のないことかもしれませんが、そうでないのであれば荷物をまとめたり、預けていた通帳などを返してもらったりといった行動を取ると「離婚に関して仕方がないと思っている部分があるのではないか」「復縁したいとは言いつつも離婚に同意しているのではないか」と取られてしまうのです。
離婚調停中は言葉だけでなく行動に関しても調停委員に報告されますので、離婚したくないといった言葉とは真逆の行動を取るというのはとんでもない悪手につながりかねません。
また、子供の学費を払わないなどの別居状態における子供の養育費に当たる費用の支払い拒否も離婚の意思ありと疑われかねない行動です。
復縁したいと強く望んでいるのであれば、二人の間に生まれている子供に対しての養育は積極的に行うだろう、費用に関しても拒否することなくきちんと納めるだろうというのが普通の考えになりますから、そうした子供のために必要な費用の支払いを渋るような行動は調停委員に疑われてしまいます。
だからこそ、離婚調停が始まったのであればこうした行動をしないように注意しておかなければなりません。
自分がやりかねない行動や嫌だと拒否してしまうかもしれないものに関しては、よくよく考えて「これは離婚の意思があると疑われかねないのではないか」というものを気を付けておかなければならないのです。
旦那に離婚調停を取り下げてもらい関係修復を考えてほしい時の気持ちの伝え方
「子供のために離婚はマイナスではないか」と伝える
旦那に離婚調停を取り下げてもらう時、関係を修復したいと思っている時にどのように気持ちを伝えるのが一番なのか、最も効果的なのかというのを考えると思います。
相手にきちんと気持ちを伝えて分かってもらうことこそが離婚調停を取り下げ、もう一度夫婦生活をやり直すスタート地点になるものです。
だからこそ、関係修復をしっかりと考えてもらうために言葉を尽くさなければなりません。
では一体どんな言葉を尽くせばいいのか、それは夫婦や家庭によって異なりますが、最も効果的だと言われているのが子供のために離婚はマイナスであるというような、子供のために離婚は避けるべきであるという言葉になります。
子供にとって、あまりにも悪影響のある場合を除いて親と言うのはとても大切な存在です。
そして、子供がある程度大きく離婚のことを納得できるような年齢でない限りは、そのあとの親子としての関係性も大きく変化することが考えられます。
また、小さな子供がいる時の両親の諍いの多くは、教育方針の違いによる諍いです。
自分はこうしてほしいと考えているが、配偶者はそう考えていない、そんなよく話し合って妥協点を見つけることで何とか解決できるトラブルが平行線をたどってしまっていて、結果として離婚という結末になってしまっていると言えるでしょう。
そのため、子供のことを考えてみると離婚はマイナスの要素しかない、子供の今後を考えれば両親揃っている状態である方が良い、話し合いながら子供の将来のことについて考えていきたいのであるという言葉は、幼い子供がいるのであればとても効果的です。
まだ理解ができない幼い子は、唐突に両親のどちらが去っていった状態に困惑し、泣いてしまったり、去っていった配偶者を求める言葉や、なぜ去っていったのかという疑問ばかりを投げかけてくることでしょう。
それを考えてみれば、配偶者である妻もやり直したいと思ってくれているわけだし、とりあえず子供のために離婚調停を一度取り下げてもいいかもしれないと思ってくれるのです。
お互いの本音を打ち明けたうえで「復縁したい」と伝える
子供の有無は関係なく、夫婦生活の亀裂となってしまうのはお互いに対しての本心を隠し、そのうえで看過できないトラブルが発生したときや、相手と一緒にいられないなと感じた時です。
とはいえ相手は自分ではないからこそ、価値観の違いは当然のようにあるもの。
だからこそ、本音を隠すことなくあらわにしたうえでそれでも価値観の違いも何もかも知ったからこそ復縁したいという気持ちを強く伝えることが大切になってきます。
そしてその話を調停員を通してでも聞くことが多くなることにより、離婚調停を申し立てた旦那さんの方は、少しずつではあるものの「妻は自分の本音を受け入れてくれているんだな」と感じ、復縁しても悪くないのかもしれないと思うようにもなるでしょう。
自身がどれだけ厳しい言葉を伝えようと、それを受け止めてくれる姿勢を崩さず、言葉を尽くすことによって誠意を見せることもまた、やり直してもいいかもしれないと思うきっかけになります。
だからこそ、調停には必ず顔を出し、自分が復縁したい旨と相手の本音をしっかりと受け止めたうえでそれでも望んでいるのだという姿を見せなければなりません。
その姿と本音をやり取りし、受け入れる言葉と共に復縁を望むことで離婚調停を取り下げてもらうことができるように心に働きかけることができるのです。
相手の悩みを共有したうえで「やり直せないか」と伝える
離婚調停中には相手の悩みがはっきりとわかるような場合も沢山あります。
やり直すというのであれば、自分の悩みもきちんと知ってもらいたい、もしくは別れるのだから自身の苦悩もこれを機にきっちり知ってもらおうということで、いろいろと言いたいことを口に出すような場合もあるのです。
その他にも、夫婦生活においてどうだったかなどを聞かれることも多いですから、正直に噓なく答えることによって悩みをはっきりと口にするなんてこともあるでしょう。
そうした相手の悩みを初めて知るということは、やり直すのであればその悩みや本音を共有したうえでやり直すことができるのかというのをもう一度考えなければならないということでもあります。
夫の悩みはあなたが抱えることができるものでもあるかもしれないし、そうでもないかもしれない。
もしかすると離婚したくないというあなたの意思が反転してしまうような、夫の裏切りを知ることになる可能性もあります。
それほど大きな悩み、弱さを抱えて生きている夫をもう一度支えたい、やり直したいと本当に思えるのかというところが大事なポイントです。
あなたが夫の現在の悩み、隠してきたことを知った時、それでもなおやり直したい、貴方が良いのだと夫に言えるのであれば、その気持ちを素直に伝えることが一番になるでしょう。
夫の方はこれで確実に離婚が決まると思って話しているところもあるでしょうから、それでもなお受け入れる、やり直したいと思ってくれる妻の存在と言うのは意外と心に響くものがあります。
それでもいいと思ってくれる存在がどれほどいるのか、離れる直前になって夫は初めて知ることになるケースも多いですから、それでもなおあなたが必要なのだと言ってくれる存在は、とても大きな支えになるのです。

離婚調停を取り下げて復縁した後の夫婦生活をうまく立て直すポイント
一度適切な距離感を取る
離婚調停を無事取り下げてもらい、復縁できたとしても一度離婚寸前までいっている以上、もう一度仲良くしましょうと言うのもそう簡単な話ではありません。
ちょっとしたことが不満となってしまうこともあれば、やり直せたのだからと言ってどちらかが延々と我慢をし続けるのもまた違います。
そんなちょっとどころか大きな違和感を持ったまま続けることになる夫婦生活を上手に立て直していくのであれば、一度適切な距離感を取るのが良いでしょう。
離婚寸前までいっている以上、前と同じ夫婦生活というのは絶対に無理です。
必ずどこかで遠慮してしまったり、離れたいなと思ってしまったりするところが出てきてしまうわけですから、破局寸前まで行ったカップルと同じように一度距離を取って冷静にお互いが話せるような状態を作るべきになります。
そうすることによってそれまでの夫婦としての関係性を一度リセットするようにし、その後新しい夫婦としての関係性を作ることでまっさらなところでもう一度夫婦になるようにできるのです。
子供がいるのであれば、子供に対してだけは前と同じように接しつつも夫婦の間は少し距離を取って二人が息をしやすいような状態にしてみるのも一つの手です。
無理をして息苦しい状態を作るのは、お互いにとって悪い事ばかりになります。
逆にやり直してしまったことを後悔してしまいかねないような状況を作るのは得策ではありませんから、まずはお互いが過ごしやすい適切な距離を取って徐々に距離を近づけていきましょう。
本音で話し合う機会を必ず作る
離婚調停を取り下げ、復縁できた夫婦がもう一度上手に関係を作るのであれば、本音で話し合う機会を必ず作るようにするのも方法の一つです。
これまでの夫婦関係で内緒にしていたことも離婚調停で話していたわけですから、本音を今後も隠し通すのは相手にも失礼なことになるでしょう。
そして、隠し事をし続ける、本音を胸の内にしまい続けるというのは夫からの不信感を煽ってしまうことにもなりかねませんし、お互いの考えについて理解を深めるためにもしっかりと話し合う機会が必要になるのです。
本音を話すのは誰だって怖い事ですし、特に離婚調停が取り下げになったとしてもまだ関係がごたつきやすい状態であるからこそ、話すに話せないまま過ごしてしまうなんてケースも良くあります。
けれど、そんな状態にさらなる不信感やわだかまりを残さないためにも話す機会は絶対に作った方が良いです。
離婚を確定的にしないため、そしてよりお互いを理解するためということ、そしてこれ以上の最悪は離婚以外ありえない状態であるからこそできる行動だと思えば、意外とすんなり口を開くこともできるでしょう。
また、相手も本音を話さなければならないことは頭のどこかで理解していますので、妻の方から機会を作り、話をする姿勢を示せば「そこまでしてくれているのなら」とその機会に乗っかってくる旦那さんは多いです。
むしろ、そうした機会を待っていたなんて男性も少なくないはずですから、晩酌などを一緒にすると同時に、本音を少しずつ話すようにして見ると旦那さんの方もお酒の力を借りつつではあるものの、本音を口から出していけるようになるかもしれません。
夫婦間でも本音を話すのは難しいですが、月に1回か2回は本音で話すようにしてみましょう。
その日の話をしながら団らんできる時間を作る
離婚調停取り下げで復縁できた場合、夫婦間の会話があまりない状態も続きやすくなります。
中には離婚できないからこそ一度調停を取り下げたものの、家庭内別居状態に近い現状を維持しているなんて夫婦も珍しくはないので、会話をきちんと成立させることが難しいなんて奥さんもいるのです。
そうした現状を少しずつ変えていく努力をしていくことも、今後の夫婦生活を良くしていく、または再構築していくためには必要になります。
なので、食事をしながら、または晩酌をしながらでも構わないのでその日の話をしながら団らんできる時間を作ってみるのもおすすめです。
仕事の時間帯がどうしても被らないなどの特殊なものでない限りは、毎日夕食はある程度一緒に取れるような日が多くなりやすいはず。
だからこそ、その食事の時でも良いので軽く話す時間を作りましょう。
団らんできる時間を作ることが、家族に戻ることができる一歩を踏み出すきっかけにもなりやすいもので、子供を交えての団らんであればなおのこと、夫婦としての会話をする機会もまた増えていきます。
今後、夫婦間はもちろん、子供を間に入れてのやり取りを自然なものにしていきたい、もう一度家族としての関係を築いていくのであれば、日に数分でも良いので団らんできる時間を作りましょう。
最初は難しいかもしれません。
彼が話してくれなかったらどうしよう、そんな時間はあまりとりたくないと思われるとどうしようと考える可能性だって頭をめぐっていくでしょうが、あなたとやり直したいとどこか思ってくれているからこそ離婚調停を取り下げたところはあるはずです。
それを信じてまずは自分から接触を図っていきましょう。
調停になったら:夫婦関係の修復や復縁を目指したい場合の調停委員への伝え方
陳述書を提出し、口頭以上に丁寧に理解してもらう
調停が始まってしまうと、夫婦関係の修復や復縁を目指したいと思っても本人にそれを伝える機会がどんどん失われていきます。
そんな時に間に入って自身の気持ちを夫に伝えてくれる役目を負ってくれるのが、調停委員です。
夫婦それぞれの話を交互に聞いて第三者として離婚調停中の夫婦に問題はあるか、円満に離婚できるような状態になるのか、そうしたものを判断しながら互いの話を判断します。
それと同時に、間に入って夫が妻に、妻が夫に伝えたい言葉を伝えるためのメッセンジャーとしての役割も持っているのです。
そのため、自分が復縁したいという気持ちを伝えるのであれば調停委員に対してになりますが、なるべく丁寧に理解してもらいたい場合は陳情書を提出するのが良いでしょう。
陳情書は婚姻時から現在に至るまでの夫婦関係、そしてそこに含まれている問題などを詳細に記載し、同時に復縁した気持ちやその理由に関しても詳しく書き連ねた文書になります。
そのため、口では上手く説明できない、または説明しても相手の受け取り方次第でどうとでも取られてしまいかねない言葉が含まれかねないという時などには、間違った理解をされないように文書で説明するのが確実です。
調停委員に対しての説明では、わかりにくい、間違った解釈をしてしまいかねないというのは大きなマイナスになってしまいかねないポイントになります。
ですので、文書で間違った解釈をしないように、きちんと理解してもらえるように陳情書を提出して自身の思いの丈をまず調停委員に知ってもらうようにしておくのがとても大切になるのです。
素直に自分は復縁したいと伝える
離婚調停が始まると、本人に復縁したいという気持ちを伝えることができないなんていうケースも良くありますから、その言えない分の感情の高まりも含めて、言いたいことが沢山出てくるものです。
しかし、調停委員にあれこれ言葉を尽くしたとしても言い訳や本人の嘘や後ろ暗いところを隠そうとしているのではないか、感情的になって夫を苦しめる一面があるのではないかと思われてしまう可能性も否めません。
ではどうすればいいのかと言うと、本当に素直に「自分は復縁したいです」「私は夫とやり直したいと考えています」と言うだけで良いのです。
もちろん、その言葉だけでは調停委員には納得されないところがあるでしょう。
復縁することによって夫婦それぞれに何のプラスがあるのか、メリットとなるのは何か、二人は本当にもう一度やり直しても大丈夫なのか、いろんなものが調停委員の中で疑問視される可能性もあります。
けれど、自分が言いたいことを凝縮して、復縁したいという思いだけを素直に伝えることによって、調停員の印象は少し良い方に向かう可能性ももちろんあるのです。
メリットなどが上手く説明できないのであれば、陳情書はもちろん、弁護士などに相談して上手な言い方を教えてもらったり、練習したりするのもおすすめになります。
とにかく調停委員に自身の復縁したいという気持ちを強く感じてほしいというのであれば、素直に復縁したいという気持ちをストレートに伝えることが一番です。
偽りのない気持ちであるわけですから、まっすぐに目を見て、毅然とした態度で復縁したいのだと伝えるだけでも、調停委員には「この人は離婚したいわけではないのだ」と言うのが伝わります。
感情的に対応せず、冷静に社会人としてのモラルを持って
離婚調停中に自身の復縁を調停委員に伝えるというのであれば、まず伝え方が一番結果を左右しかねないものになるというのを自覚するべきです。
離婚調停ということもあって、調停委員の目線はその人たちには何か問題があるのではないか、トラブルを引き起こしてしまったりしたのではないかというのを内心考えながら話を聞いたり、その人の行動、姿勢をチェックしている部分もあります。
そのため、感情的に対応してしまうと「この人は問題があるな」「モラルを持っての対応ができない人である可能性がある」と思われてしまうため、復縁自体をあまり賛成してもらえなくなってしまうのです。
場合によっては「離婚した方がお互いのためではありませんか?」と言われてしまう可能性もありますので、調停委員に対して復縁の意思を伝えるのであれば、冷静に、モラルや常識的な態度で接することがより重要になります。
どちらかが感情的に怒鳴るような態度、不満たらたらでぐちぐちと小言を言うような態度であるのなら、調停委員はそれに対して問題ありという反応をするでしょう。
素行があまりにも悪い様であれば、復縁したとしても同じような理由でまた調停を始めてしまう可能性もありますし、下手をするともっとひどい状況に陥ってしまう可能性だって含まれてくるわけですから、態度というのはとても大切になります。
復縁をなかなか了承してくれない夫に苛立ってしまうのだとしても、それを調停委員にぶつけて良いわけではありません。
調停委員に対しては冷静に、大人としての社会的な常識を持った態度で接して素直な復縁したい気持ちを伝えてください。
占い師マダムアリアのワンポイントアドバイス「離婚調停は話し合いの場所。まずは復縁したい気持ちを素直に伝えるところから始め、陳情書などのできることをしよう」

調停委員を仲介に入れることによって、当人同士の話し合いでのトラブルを避け、冷静にお互いの話を判断できるような場を整えています。
そして話を仲介人が聞くことで疑問視した部分を問うことによって、自身の言動なども見直すことができるようにもなっているのです。
ただ、話し合いの中において復縁の気持ちを素直に伝えたとしても、なかなか上手く行かないことも多いのが現状でもあります。
なので、陳情書の提出や弁護士への相談よる陳情書の書き方、調停委員への伝え方を教えてもらうなど、自身にできる努力をしっかりとしておかなければならないのです。
その努力、準備をして初めて復縁のために動き出すことができます。
離婚調停に乗り出した夫からの態度は様々でしょうが、相手の反応や態度を見て、その時その時に適切な態度を取りつつ、離婚調停となったとしても諦めずに復縁の気持ちを伝え続けましょう。
この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします
Twitterでフォローしよう
Follow s0gzDDEOwX3WHGr






