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復縁とは別れてしまった恋人同士や夫婦がもう一度やり直すこと
そもそも復縁とはどんな意味でしょう。
国語辞典によると「離縁していたものが再びもとの関係にもどること」とあります。
一般的には、主に別れてしまった恋人同士や夫婦がもう一度やり直すことを指します。
どちらか、もしくはお互いにマイナスな部分があって別れていますから、イチから始める恋愛や結婚以上にその難易度が高いことが多いです。
復縁は普通の恋愛より何十倍も成長できる
人は誰かに恋をしお付き合いしていく中で、とても多くのことを学びます。
自分がしてほしいことと相手がしてほしいことの違い。
自分がされたくないことと相手がされたくないことの違い。
好きな人といるといつもは言わないわがままを言ってしまったり、自分でも驚くほど感情がコントロールできなくなることもある中で、その感情をどう扱ったらいいのかを学んでいきます。
学校では教えてくれない恋愛ですからいつでも本番、自分が好きになった相手を全力で愛し、向き合い、その中で体感的に上達していく必要があります。
ただ、恋人は先生ではありません。
お互い学んでいく中でどちらかが我慢しきれなければ、お別れしようと決断してしまいます。
価値観が違い過ぎるなど、相性の部分が問題になることもあります。
そうして一度お別れした同士が復縁してやり直すのは、また同じ間違いを繰り返そうとしているように見えるかもしれません。
離れて想像以上に寂しかった、まだ未練があったという理由だけで復縁するのはそういう意味で危険なことです。
しかし、一度うまくいかなかった関係だからこそ、「今度こそ幸せなお付き合いを成功させるんだ」という強い覚悟があれば、普通の恋愛より何倍も何十倍も大きく成長することができるのです。
復活愛、そして結婚…あるカップルに見る復縁の意味
復縁を果たしたKさんという女性がいます。
彼女はお付き合いしていた彼氏であるYさんと一度別れてしまいますが、離れたことで大きく成長し、復縁、そして結婚まで叶えました。
このお二人のお話からは復縁をする意味や意義がとても良く伝わってきます。
ネットゲームで知り合った2人
お互いゲームが大好きだったKさんとYさん。
元々は顔も知らない同士でしたが、ゲーム上のチャットで仲良くなり、ゲーム内の同じチームに入ってよく遊ぶようになりました。
最初はチームの皆仲良く、和気あいあいと楽しめていたそうです。
そのうちKさんはYさんの皆を気遣う優しさやリーダーシップのあるところに惹かれ、一緒に遊ぶようになってから2ヶ月後、その想いを思い切って伝えました。
実はKさんも同じ気持ちだったようで、ここで2人は顔写真や連絡先を交換、正式にお付き合いが始まりました。
彼を怒らせ、友達に邪魔され…
最初はチームの和を乱したくない思いから、チームメンバーには内緒でお付き合いをしていました。
しかし、KさんのYさんに対する態度が変わったことに気づいたある女性メンバーから「もしかして…」と聞かれ、隠しきれなかったKさんは付き合っていることを伝えました。
Yさんには事後報告という形で付き合っていることを話したと伝えたKさん。
するとYさんは激怒し、「大事なことを相談もなしに決めるなんて信じられない」と見たこともない剣幕で責め出しました。
驚いたKさんは何とか弁解しようとしましたが、Yさんの怒りは増すばかり。
もう別れるの一点張りで、泣く泣くKさんは受け入れるしかありませんでした。
次の日、恐る恐るゲームを始めてみると、付き合っている事に気づいたあの女性メンバーから「無理やり言い寄ってYさんに迷惑を掛けた」と言いがかりをつけられてしまいショックを受けるKさん。
Yさんは助けてくれず、チームにもいづらい雰囲気になってしまいました。
後で分かったそうですが、この女性メンバーもYさんの事が好きだったそうです。
ひとりぼっちになってしまったKさん
仲良しだったチームから急に外れてしまい、Kさんはショックと寂しさで1週間くらいふさぎ込んでしまったそうです。
1週間が過ぎると徐々に冷静な気持ちが出てきて、なぜこんなことになってしまったのかを考えられるようになっていきました。
まずはYさんがあんなに怒ったのはどうしてか。
言いがかりをつけられても助けてくれなかったのはどうしてか。
これを知りたいと思ったKさんは、恋愛や男女の心理学について勉強を始めました。
初めて彼を理解できた
Kさんが勉強する中で気づいたのは、この3つでした。
- 彼は分かってくれるだろう、と相手の価値観を無視して勝手に行動してしまった
- 彼は相談されなかったことで「信頼されていない」とプライドが傷ついてしまった
- 大事な事を言わなかったKさんに仕返ししたい気持ちが生まれてしまい、言いがかりに対して彼も何も言わなかった
彼に自分の価値観を知らず知らずのうちに重ね合わせてしまったこと、彼を信じていないように感じさせてしまったことを、Kさんはとても申し訳なく思いました。
彼を傷つけてしまった分、彼のことを支えてあげたい。
そう強く感じたKさんは、今回学んだことを活かして彼の1番の理解者になろうと決意しました。
彼にとって1番の理解者に
彼は簡単には連絡を取ってくれませんでした。
LINEを送っても既読になるのはごくたまに、電話はもちろん出てくれません。
でも、Kさんは諦めませんでした。
もっと彼を理解してLINEしてみよう、そういう前向きな心を失わずに努力し続けました。
彼が苦手な暑い日には「気をつけてね」と気遣ったり、彼が好きなゲームの最新情報を見つけたら教えたり、彼のことだけを考えて動いていました。
その熱意が彼にも届き、次第に返事が増えていくのを実感してから1ヶ月ほど経ったころ。
「あの時は僕が子供だった、こんなに理解してくれる君を守りたい」
と復縁を申し込んでくれたのです。
復縁からのプロポーズ
2人はゲームを飛び出し、やっと現実で会える関係に。
車で1時間ほどの距離を行き来する毎日がスタートしました。
この時も、KさんはYさんの翌日の予定を考えてデートコースを決めたり、時には早めに解散して疲れを残さないように配慮することもあったそうです。
また、自分の悩みや困っていることをYさんに相談し、意見をもらうよう意識もしました。
彼を頼ること、力になってくれる彼に感謝することで信頼を伝えようとしたそうです。
それに応えるように彼もKさんに役立つ資料を持ってきてくれたりと熱心に助けになってくれました。
そんなお付き合いが1年ほど続き、Kさんは「今の僕たちならきっとうまくいく」「一生一緒にいよう」とYさんからプロポーズをしてもらうことができたのです。
反対する両家を説得する日々
ただ、ここでハッピーエンドではありませんでした。
両家顔合わせの日にYさんの車の調子が悪くなってしまい、当日1時間ほど遅刻してしまいました。
その間になんとKさんの両親がYさんの嫌味を言い、それを聞いたYさんの両親が怒って仲違いしてしまったのです。
Yさんが到着するころにはもうお開き、両家族とも結婚は無しだと言って聞かなくなってしまいました。
しかし、Kさんは遅れてしまったYさんを責めず、誰よりも責任を感じて落ち込んでいるYさんの味方でいようと必死でした。
「大丈夫、きっと説得できる」と励まし続けてくれたこの時の恩はYさんにとって一生忘れられないものになったそうです。
そこからは毎日お互いの両親を説得し続けたお二人。
「絶対に一緒になろうね」と励まし合いながら諦めませんでした。
疲れるKさんに彼が言ったのは「恩返しさせてほしい」
ただ、それぞれの両親も頑固です。
特にKさんの両親は「嫁にもらう娘と家族を待たせるなんて」と頑として譲りません。
家族に分かってもらえないのが悲しく、疲れてきていたKさん。
その気持ちをYさんに打ち明けたところ、Yさんはこんな風に言ってくれました。
「僕が1番辛かった時、君は立ち直れるまで励ましてくれた。恩返しさせてほしい」
翌日から、Yさんは仕事もある中で毎日のようにKさんの家に通い、何度門前払いされても頭を下げに来ました。
心配するKさんでしたが、2人が一緒になれることを考えたらこんなの苦でもなんでもない、と。
ある土砂降りの日、その時も挨拶に来ていたYさんが玄関先で雨に打たれ続けているのをじっと見ていたKさんの父親が「入りなさい」と声を掛けてくれたのです。
根負けしたよ、そう言いながら両親は2人の気持ちを受け入れてくれ、Yさんのご両親にも謝罪し、晴れて結婚が決まりました。
そして幸せな結婚へ
やっと結ばれたKさんとYさん。
普通ならば心が折れてしまうような困難を乗り越えてゴールインできたのは、2人の絆の強さがあったからこそです。
あんなに説得を頑張ってくれたのはどうして?とKさんが尋ねると、Yさんはこう言いました。
【一度失った君だから、もう二度と失いたくなかったんだ。】
Kさんはここで初めて、復縁があったからこそ2人がゴールインできたことを理解しました。
二人の絆は、一度離れたからこそより固く結ばれたのです。
今でも2人はお互いを1番の理解者と呼び、一緒にいられる幸せを噛み締めて1日1日を過ごしているそうです。
復縁には人生を変える力がある
人は不器用な生き物です。
本当に大切なものを失ったり、心が張り裂けるほど辛い経験をしなければ学べないものがあります。
それを教えてくれるものの1つが復縁なのです。
愛する人を失うショックは計り知れず、肉体が傷ついたのと同じほどのダメージを脳が感じると言われています。
それだけの傷を受けたからこそ、先ほどのお話の主人公であるKさんは必死に考え、彼を理解しようと努力し、かけがえのない学びを得られました。
もし彼であるYさんがあのとき自分の気持ちを押し殺し、別れようと言っていなかったなら。
2人は本心を言い合えず、本心を理解し合えない、上辺だけで繋がっているカップルになっていたことでしょう。
そういうカップルは、実は少なくありません。
しかし、それではどこか分かり合えない寂しさや苦しさがつきまとい、いつかどちらかが限界を迎えてしまいます。
KさんとYさんは、きっとこれからもお互いを深く深く理解しようとし、いつでも相手の本音に耳を傾け、それを尊重しようとしていくことでしょう。
これが、別れという最終的な仲違いまで経験した復縁カップルの圧倒的な強さです。
復縁が2人の人生を変えたといって過言ではありません。
もしあなたが、やり直したい彼との未来をこのまま目指すべきかどうか迷っているとしたら。
寂しさや辛さを乗り越えた先にはそれらがちっぽけに思えるほどの深い愛と喜びに溢れた時間が待っていることを思い出してください。
そしてぜひ、もう一度やり直したいとまで思えるあなたにとって大切な人との時間を、人生を掛けて満喫してください。
占い師マダムアリアのワンポイントアドバイス
でも、それは本当の意味での復縁を理解していない人たちの意見に過ぎないの。
確かに前と同じ繰り返しになってしまうような復縁は成長しないし、得るものはないかもしれない。
ただ、そうじゃない復縁が確かにあるっていうのもまた事実なの。
私は復縁を成就させて心から幸せを得ている人たちをたくさん知っているわ。
自分が願っていることにぜひ自信を持ってくださいね。
誰にも邪魔できないあなただけの願いなんですから。
幸せも不幸も人それそれです。
あなたにとって一番大切なものは何なのか、それを見失わずに手に入れましょう。
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